2月24日で開戦から3年を迎えるウクライナ戦争。ロシアの軍事・安全保障の専門家として、この戦争について「文藝春秋」で鋭い考察を行ってきたのが小泉悠氏だ。小泉氏の記事で、この3年間を振り返る。

小泉悠「徹底分析 プーチンの軍事戦略」(2022年4月10日配信)
ロシアがウクライナへの侵攻を開始した初期のタイミングで、小泉氏はプーチンの軍事戦略を分析しました。当初はすぐにキエフを陥落させられると踏んでいたはずのプーチンですが、なぜ長期戦の様相を呈することとなったのか。
東浩紀×小泉悠「ロシアは絶対悪なのか」(2022年6月15日配信)
東浩紀氏との対談では、両者はウクライナ戦争を「古いタイプの戦争」と分析。具体的な戦況分析に比重を置きつつも、日本の核シェアリングの是非、日露の“非西欧”としての共通点など、重厚な対談です。
小泉悠「『平和ボケ』日本はウクライナで目覚めよ」(2023年1月9日配信)
ウクライナ戦争の分析を通じ、台湾有事など日本が戦争に巻き込まれる可能性をも示唆する小泉氏。では、日本を守るためには何が必要か。小泉氏が語る日本の「安全保障戦略」とは?
小泉悠×東野篤子×長谷川雄之×廣瀬陽子「ウクライナ敗北のXデー」(2024年2月8日配信)
ウクライナ戦争から2年を前にした2023年末、小泉氏を含めた有識者がこれまでの戦争の流れと、今後の展望について話し合いました。東野篤子氏はドイツやイギリスなどヨーロッパ諸国の支援の遅れが、ウクライナの劣勢につながっていると指摘。他国としての責任は、日本もまた背負っていることも改めて痛感させられます。
小泉悠×長谷川雄之「プーチン新政権の『影の軍団』」(2024年4月9日配信)
2024年3月に行われたロシア大統領選挙では、プーチンが圧倒的な得票率で再選を果たしました。2036年までプーチン政権の継続が想定される中、このような大統領選挙の“歪み”はどこから出てきたのか、新政権の注目人事や、プーチンに影響を与えうる言論人について、小泉氏と長谷川氏が考察しました。
小泉悠×砂川文次「ウクライナ“判定勝ち”の可能性」(2024年9月9日配信)
2024年8月、ウクライナにF‐16戦闘機が供与されました。これを起点として、ロシア軍の日本侵攻を題材にした小説『越境』を上梓した砂川文次氏と、ウクライナによる越境攻撃の思惑、自衛隊出身の砂川氏が考える軍隊の居心地、ロシア人の根本的な人間観などについて語ります。
source : 文藝春秋 電子版オリジナル