
手練れの業界ウォッチャーが、新聞報道にもの申す!
★甲子園報道に足りない視点
全国高校野球選手権大会が8月22日、智辯和歌山の優勝で閉幕。今年も熱中症対策が大きな課題だった。酷暑の中、地方大会では強豪校の主力選手が熱中症の疑いで試合を退き敗退する番狂わせが起き、甲子園では、比較的気温の低い朝夕に試合を行う二部制の拡大などの対策を講じた。それでも全48試合で選手に熱中症の疑いが出たケースが16件、救護室を訪れた観客は計162件あったと報じられた。
この問題に真正面から切り込んだのが北海道社説(大会初日の8月5日)。「真夏に屋外で開催する大会のあり方は限界に近い」とし、抜本対策として大会時期を秋に移すことやドーム球場での開催などが考えられるが、高野連は否定的だとしたうえで、「情緒的とも映る甲子園開催へのこだわりが選手第一の考えなのかは疑問だ」と踏み込んだ。
3日の神戸社説も同趣旨の論陣を張ったが、大会主催者に名を連ねる朝日、後援の毎日を含め全国紙は大会中の社説では触れず仕舞い。
朝日は18日朝刊の雑報記事「『疲れ軽減』広がる紫外線対策 本社アンケート」で、選手の自衛策として、サングラスや日焼け止めクリームの使用が広がっていることなどを報じたが、自社主催事業に忖度し、お茶を濁したと受け止めた読者もいたのではないか。
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