「尹大統領への挽歌のつもりで書いた」
そう語ったのは、2月号に「尹錫悦大統領の自爆で日韓どうなる」を寄稿してもらった“レジェンド韓国特派員”、産経新聞ソウル駐在客員論説委員の黒田勝弘さん(83)です。
混乱が続く韓国の政界。12月の尹錫悦大統領による戒厳令発令に始まり、1月19日には尹大統領が現職のまま逮捕される事態にまで発展しました。
ソウル駐在40年以上、前回の戒厳令(1979年)も現地で経験している黒田さんでも、今回の戒厳令は驚きだったようです。それも、ちょうど1年前の2024年2月号で「『韓国の親分』尹錫悦大統領の勇気」と題して、尹大統領の日韓関係改善策を「ノーベル平和賞級」と評価する原稿を書いていたのですから、なおさらです。
歴代大統領を取材してきた黒田さんが絶賛した尹大統領がなぜ、こんな事態を起こしたのか。戒厳令直後に執筆依頼をした際、黒田さんはこう話していました。
「尹大統領が戒厳令の会見で言っていたことは、その通りの部分も多いんだよな」
それを聞いた時は、思わず「え?」と違和感をもったことを覚えています。戒厳令直後の報道は、「暴挙だ」と尹大統領を批判するものばかり。大統領が会見で主張した、野党の国会での横暴や北朝鮮寄りの「従北反国家勢力」の存在は、“錯乱”した大統領の主張として捉えられ、リアルに伝わってきませんでした。
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