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「全国模試の順位は一桁。ピアノも耳コピしていた」小学校のIQテストで異例の数字を…IQ150越えの男性が語る、幼少期に感じた周囲との違い

ギフテッド吉沢拓さんインタビュー#1

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全国模試の順位は一桁

ーーご自身の中で勉強が得意だという自覚はあったのでしょうか。

吉沢 小学校の算数で「サイコロを切ると断面はどうなる?」みたいな問題があって。僕は頭の中でサイコロを切って考えていたんですが、先生が黒板にサイコロを書いて点線で断面を説明していたのを見て、みんなとは解き方が違うんだと思いました。

 立体系の問題は基本的には頭の中で解いていたので、人より得意なんだろうなとは感じていましたね。それと中学受験の全国模試の順位は一桁だったり、塾でも勉強ができる方ではあったので。理屈で理解できる科目は全部解けるんですが、暗記が入ったら終わりです。社会なんて赤点ばかりでした。

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ーー吉沢さんにとって、学校の勉強は簡単すぎたのでしょうか。

吉沢 僕が通っていた小学校の授業って、できない子とできる子がペアになって、できる子ができない子に教えるというスタイルを取っていたんです。算数が大好きだったので、早く先に進みたいなと思いながら授業を受けていました。

 それに学校のテストってどんなにできていても名前を書き忘れたら0点になるじゃないですか。その制度にも納得できなくて。テストを放棄したり教室を飛び出したりして、高学年になってからはあまり学校へ行かなくなりました。その代わり、都内にある自学式の外部塾で、10歳時点で中学範囲までの教材を完了していました。

算数オリンピックで全国大会出場

ーー吉沢さんは小学校高学年の時には、算数オリンピックで全国大会に出場していたんですよね。

吉沢 そうですね。算数好きが高じて出場しました。その思い出を学内の朝礼で喋り、壮大にスベったこともありましたね。僕としてはみんなが好きなマンガについて話すような感覚で算数オリンピックの話をしたんですが、みんなポカンと、何言ってんだこいつみたいな表情をしていて。「もしかして僕ってみんなと違うの?」と思ったのを覚えています。

ーーそれだけ学外でも成果を残していると、周りから「天才だ」と期待されてしまうような気もしますが。

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