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「全国模試の順位は一桁。ピアノも耳コピしていた」小学校のIQテストで異例の数字を…IQ150越えの男性が語る、幼少期に感じた周囲との違い

ギフテッド吉沢拓さんインタビュー#1

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よくいえば感受性が豊か、悪くいえば情緒不安定

ーー人間関係を築くのが人よりも苦手だったのでしょうか。

吉沢 そうです。頭も心もセンサーが過剰になっているんです。ショックを受けやすいというか。よくいえば感受性が豊か、悪くいえば情緒不安定。だから人と接するとすごく疲れてしまって。学校内で友達とワイワイするタイプではなかったです。

ーー麻布での勉強はどうだったのでしょうか。

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吉沢 麻布では高1の時点で、高3までの勉強内容を終わらせるので、あとは受験勉強をひたすらにやるという感じでした。社会系は全部赤点、数学は上の方で、総合で中間くらいの位置にいましたね。

 大学は、将来性を考えて、情報工学系のデータベースの学科へ進学しました。研究室に入った後も、面白いと思ったシステムを完成させたら単位が取れていたので楽でしたね。学生時代で一番楽だったのが大学だと思います。

民間企業を中心に就活

ーー学生時代は、“ギフテッド”ということで生きづらさを感じることはあまりなかったのでしょうか。

吉沢 そうですね。麻布に通ったことが大きかったと思いますが、学生時代は嫌だったら行かなければいいというのができたので、特に生きづらさを感じなかったんだと思います。

 バイトも経験しましたが、責任ある仕事をしていたわけではないので、そつなくこなしていましたし。ただ、周りから優秀と評価されるような人間ではなかったです。おっちょこちょいなミスもしていましたし、集中力が途切れてレジ打ちを間違えるなんてこともあったので。それでも上手くいかなくて悩むということはなかったです。

 大学卒業後は、社会を覗いてみたいという思いがあったので、研究職ではなく、民間企業を中心に就活しました。自分のことを伝えるのは得意な方だったので面接も突破し、大手のシンクタンクに就職しました。

 ただ、社会人になってからが地獄の始まりでしたね。

写真=松本輝一/文藝春秋

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