いま知っておくべき論点を、専門家がコンパクトに解説する「文藝春秋オピニオン 2026年の論点100」。この人気ムックの記事を「文藝春秋PLUS」でも紹介します。

日本経済に活気がない理由のひとつとして、スタートアップ(起業)の少なさが指摘される。アップルやエヌビディアのようなシリコンバレー発のIT企業が代表的な例であるが、スタートアップは経済の新陳代謝を促し、国家の成長を牽引する重要な役割を担っている。
ところが日本では、起業を志す若者が極端に少ない。事実、ユニコーン企業(設立から10年以内で評価額10億ドル以上の未上場ベンチャー)は、アメリカに約700社、中国にも約400社があるが、日本にはわずか8社しかない。これは日本の経済規模からみても異常な事態である。若者がリスクを恐れて旧来型の産業や公務員に人材が流れ、結果として成長しない日本経済の姿が透けて見えてくる。
では、日本の若者が起業を選択し、魅力的なスタートアップがどんどん出てくるようにするには、どうすべきか?
私は20代後半の時に文字通り裸一貫のゼロから起業した。その後、さまざまな紆余曲折はあったが、1989年に「ドン・キホーテ」一号店を開店以来、36期増収増益というギネス級記録を積み重ね、一代で2兆円企業にまで育て上げた。
そして76歳の現在、私はがんの最末期とも言える状態にある。小細胞肺がんのステージⅣで、そう遠くない時期に、私は確実にこの世からおさらばすることになる。
死を前にして、起業で成功するための秘訣を誰にもわかりやすいかたちでお伝えすることが、私に出来る最大の社会貢献ではないか――という考えに思い至った。そこで私は『運』、『圧勝の創業経営』という2冊の作品にそのエッセンスを凝縮し、上梓したのである。幸い、2作ともベストセラー入りし、多くの方々から好評をいただいている。
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source : ノンフィクション出版 2026年の論点

