ウー・ウェン「水の国の日本は出汁を使いますが、中国の油はそれと変わらない存在です」――編集部員が選ぶ“2025年の名言”

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2025年に「文藝春秋PLUS」に掲載された記事の中から、編集部員がとくに心を掴まれた「イチ押しの言葉」を紹介します。今回は、編集部員に新鮮な視点を与えてくれた言葉を集めました。

ウー・ウェン「水の国の日本は出汁を使いますが、中国の油はそれと変わらない存在です」

(2025年11月号、ウー・ウェン×酒徒「食べて寝て家中華で健康になる」

 

 

中華料理を愛するウー・ウェンさんと酒徒さんの対談での一言です。中華料理は一概に語ることのできないほどの奥行きがありますが、日本料理との一番の違いは“油”だと知ってから、野菜炒め、麻婆豆腐、餃子……中華料理の味わい方が変わりました。(編集部・市川)

太田光代「『レストランシアター』が私の最後の夢なんです」

(2025年3月号、太田光代×石戸諭「『日枝、出てこい!』太田光絶叫の舞台ウラ」〈お笑い社長繁盛記〉)

 

 

本誌連載をまとめたエッセイ「社長問題!」を刊行した太田光代さん。コンプライアンスの時代に芸人をマネジメントする難しさを語ってくれましたが、今後の目標として、“理想の劇場”を作りたいという夢を語ってくれました。「スポンサーなしで完全に独立の形にして、最低限のコンプライアンスを遵守した、できるだけ自由な劇場を」。そんな劇場があったら、行ってみたいなあ。(編集部・渡邉)

清水ミチコ「私は富士山になったこともありますから」

(2026年1月号、「小さな声は嫌われるけど、大きな声は好かれますよ」〈有働由美子のマイフェアパーソン〉)

 

 

「感動すれば何にでもなる」という清水さん。きれいと思った富士山にもなったことがあると語り、有働さんをはじめ、現場は「ええっ!」と爆笑の渦に包まれました。まさか山になるなんて……。どんなモノマネだったのか想像できませんが、清水さんは「お尻のほうが温まってくる感じがした」と真顔で回答。そもそも学生の頃に桃井かおりさんが出演するドラマを観て、感激のあまり桃井さんになりきり、「モノマネは皆がやっていることだと思っていた」ともおっしゃっていました。感動=モノマネ、という新機軸。そうか、来年は私もトライしてみます。(編集部・倉林)

菅沼菜々「アイドルは傷ついても絶対に負けません」

(2025年5月号、「強い気持ちで立ち上がる!」〈ゴルフ春秋〉)

 

 

いまや“アイドルゴルファー”として大人気の菅沼菜々選手。その強い信念を感じたひと言でした。ツアー2勝の大活躍を見せた2023年から一転、2024年は調子が悪くて1勝もあげられず、SNSではアンチから「いっぱい叩かれました」という菅沼選手。このインタビューは2025年2月のシーズン開幕直前に行いましたが、彼女の言葉には並々ならぬ闘志がみなぎっていました。そして、この雑誌発売のひと月後、見事1年7カ月ぶりの復活優勝を遂げたのでした。(編集部・渡邉)

source : 文藝春秋 電子版オリジナル

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