「文藝春秋PLUS」に掲載されている「わが人生最大の失敗 経営者篇」では、9人の有名経営者が自らの失敗体験を赤裸々に語っている。中でも、4人の経営者に共通していたのが、組織にまつわる失敗だった。
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「4人に1人が会社を去った」
サイボウズ代表取締役社長の青野慶久氏は、離職率が28%に達した時期のことを振り返っている。楽天やライブドアといった同業他社が、積極的なM&Aで飛躍を遂げていることに焦りを覚えた青野氏は、本業と関係ない会社を9社も買収することに。

しかし、思ったように業績が伸びず、1年間に2度も下方修正を出すなど手痛い失敗を重ねるにつれ、仲間がどんどん減っていったという。「苦楽を共にしてきた仲間からも見放された……まさにどん底でした」と、当時について青野氏は振り返っている。その後、復活を遂げた青野氏だが、そのきっかけになったのは、“とあるレジェンド経営者”の名言集との出会いだった。詳細は「4人に1人が会社を去った(青野慶久)」をご覧いただきたい。
「会社に行くのが怖かった」
また、反旗を翻す幹部が現れ、窮地に立たされた経験を語ったのは、「イモトのWiFi」「にしたんクリニック」など様々な事業を展開するエクスコムグローバル代表取締役社長の西村誠司氏だ。

上場を控えた大事な時期に、なんとサイバー犯罪被害に遭遇し、顧客のクレジットカード情報が流出してしまう。この緊急事態の収拾に注力するため、西村氏は上場の延期を幹部に通達するも、上場によるキャピタルゲインを期待していた彼らは「上場できないなら会社を身売りしてくれ。それをしないのなら一斉退職して会社を潰してやる」と、西村氏に宣告。
これを聞いた西村氏は、会社のドアを開けるのも怖くなってしまい、当時住んでいたアメリカに戻り、LAにある手羽先の有名店「風来坊」で一人酒を飲む日々を送ったという。しかし、西村氏はそこから巻き返しを図るため、とある名案を思いついた。詳しくは、「会社に行くのが怖かった(西村誠司)」をご覧いただきたい。
「二度も組織崩壊した」
さらに、組織崩壊を繰り返してしまった失敗について語ったのは、葬儀をはじめとするライフエンディングサービスのスタートアップ企業「よりそう」で、代表取締役会長CEOをつとめる芦沢雅治氏である。

会社が順調に成長し始めた矢先、創業期からともに歩んできたメンバーが次々と会社を去っていく事態に。また、その後も組織内で派閥が生じてしまったことで100人規模の会社であるにも関わらず、要職にいた十数名が大量辞職したと言う。
「この大きな挫折を糧とすることができないまま、同じあやまちを繰り返し……」と、自らの失敗と真摯に向き合う芹沢氏の言葉には活きた教訓が詰まっている。そして、とある人物との出会いが転機となり、失敗を糧に変えることができたとのことだ。詳しくは「二度も組織崩壊した(芦沢雅治)」をご覧いただきたい。
「派閥でトゲトゲしたパン屋に」
派閥の悩みに共感するビジネスパーソンは多いことだろう。フランスブーランジェリーの名店「メゾンカイザー」を営む木村周一郎氏も、店舗が急成長を遂げるにつれて「知らないうちに派閥が生まれ、雰囲気の悪い職場になっていました」と語っている。

その後、木村氏は悩んだ末に、スタッフとの向き合い方を改めたことで、同業他社に比べて特に低い離職率を実現できたという。こうした復活劇を支えた気づきとは何か——詳しくは「派閥でトゲトゲしたパン屋に(木村周一郎)」をご覧いただきたい。
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特集「わが人生最大の失敗 経営者篇」では、この4人のほか、J.フロント リテイリング前代表執行役社長の好本達也氏、GMOインターネットグループ代表の熊谷正寿氏、ボーネルンド代表取締役会長の中西弘子氏、ユーザーローカル社長の伊藤将雄氏、KADOKAWA取締役でドワンゴ顧問の川上量生氏も、失敗体験を明かしている。
source : 文藝春秋 電子版オリジナル

