▼〔月のようなカステラ〕
山口県柳井市の「果子乃季」が販売する『月でひろった卵』は、1986年、航空会社の国内線機内食の茶菓子として誕生した。お月様のような丸いふわふわのカステラ生地に、カスタードクリームを詰めた、山口県を代表する銘菓だ。
カスタードクリームには山口県産の新鮮な牛乳を使い、まろやかでやさしい味に仕上げ、小さくカットした国産の和栗の甘露煮を加え、アクセントにしている。プレーン味のほかに、同県宇部で栽培された小野茶を加えたもの、ショコラ、季節限定のレモンやスイカ、さらには今夏限定のタピオカミルクティーなどバラエティ豊か(プレーン6個入り、税込1200円)。(問い合わせ先・果子乃季 ☎0120・075・711)
▼〔平和のシンボル〕
1945年8月6日に投下された原爆の爆心地から、約1・3キロメートルの地点に生育していたアオギリ。爆風と熱線を浴びながらも翌春には芽吹き、「被爆アオギリ」として人々に希望や勇気を与えたという。現在は広島平和記念公園内に移植され、種子は平和のシンボルとして国内外に配布されているという。
その青葉をかたどり作ったのが、広島市の本格フランス菓子店「ポワブリエール」の『アオギリ』だ。バターたっぷりのサブレに、広島産八朔のマーマレードをサンド。サクサクのサブレと爽やかなマーマレードの組み合わせが絶妙だ。広島産レモンのマーマレードをサンドした『アオギリ レモン』も。2種の4枚ずつの詰め合わせ(税込1512円)も人気。(問い合わせ先・ポワブリエール ☎082・234・9090)
▼〔高知のグルメ缶詰〕
南海トラフ巨大地震発生時に、日本最大の津波が到達すると予想されている高知県黒潮町。町内や県内の自慢の食材で防災食を手がける第3セクター「黒潮町缶詰製作所」を立ち上げた。保存性・携行性に優れた缶詰を採用し、「毎日食べたい非常食=日(ひ)常食」をコンセプトに、誰でも食べられるよう、卵を含めた7大アレルゲン不使用のメニューの数々を考案した。
カツオと同町産ブナシメジのトマトソース煮込み、同町産の黒糖が隠し味の生姜煮こごり風、お隣の四万十町で養殖された「四万十うなぎ」の蒲焼きなど。『高知のうまいを詰め込んだグルメ缶詰12缶セット』(9100円+税)もおススメ。(問い合わせ先・黒潮町缶詰製作所 ☎0880・43・3776)
▼〔粉を究める〕
茨城県常陸太田市の金砂郷や水府地区は、古くからの蕎麦どころ。同地の「常陸秋そば」は最高品質とされる。
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source : 文藝春秋 2020年9月号