「婦人公論」十月号で、芥川賞作家の若竹千佐子さんと対談した。若竹さんとは盛岡文士劇でご一緒したり、稽古後にご飯に行ったり、よく存じあげている。
対談は「老いをどう生きたいか」というようなテーマだったのだが、若竹さんが言った。
「若い頃と違うといえば、年を重ねるといろいろなものに飽きるんですよ。私、生きることに飽きるときがあるもの」
強烈な一言だった。
それもごく普通に「バスが来たわよ」とでも言うような口調。私はこの一言に虚をつかれ、
「意欲がなくなることは、私もありますよ」
と、もう死ぬほどつっまんねえ返事をしていた。
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source : 文藝春秋 2023年12月号