9月8日は、英国のエリザベス女王の命日。2022年に亡くなってから2年、英国の君主としての70年の足取りを文藝春秋のアーカイブ記事で改めて振り返ります。
エリザベス女王 世界一見事な終活〈現地レポート〉
君塚直隆
2022年9月に亡くなったエリザベス女王。その国葬は、参列者が最長16キロにも及ぶ列を作るなど、まさに国民的な大イベントに。また葬儀の内容は、半世紀も前に女王自身が決めて、その後も時代の変化に合わせて変更を重ねてきたものでした。
即位70周年エリザベス女王 愛される理由
多賀幹子(英国王室ジャーナリスト)
亡くなる3カ月前に行われていたのが即位70周年記念式典。国民の大歓声に手を振って応え、健在ぶりをアピールしました。本稿では、多賀氏は女王の外交手腕の高さ、「開かれた王室」への強い意識などから「愛される理由」を探求します。
女王はメーガン妃を許さない
君塚直隆
ダイアナ元妃の死など、王室が絡むスキャンダルでマイナスイメージを持たれたこともあったエリザベス女王。王室を離脱したハリー王子とメーガン夫人の問題もそのひとつ。王室内で差別的な発言があった疑惑も浮上しましたが、君塚氏は女王や王族が人種差別的な発言をする可能性は低いと語ります。
古風堂々
英国と日本の絆
藤原正彦(作家・数学者)
日本の国際的地位の安定を考える上でも、英国王室との絆の重要性を強調する藤原正彦さん。振り返れば、英王室と皇室との関係は深いものでした。本記事では、1971年の昭和天皇訪英の際にエリザベス女王が馬車で出迎えた話、2012年の女王即位60年の記念式典において現在の上皇陛下が女王の隣に座られたエピソードなどが紹介されます。
有働由美子のマイフェアパーソン
「万国のおっさんたちよ、団結せよ!」
ブレイディみかこ(ライター・コラムニスト)×有働由美子
イギリス在住の作家・ブレイディみかこさんは、コロナでロックダウンが始まった時、エリザベス女王が異例のスピーチを行ったことを紹介。中でも、第二次大戦中に流行した歌にちなんだ「We will meet again」というフレーズが印象的だったと言います。
source : 文藝春秋 電子版オリジナル