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〈自民党総裁選〉文藝春秋誌上の「言葉」で候補者9人を分析 ギネスじゃない、人に任せる、帰れコール…

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ニュース 政治

9月27日に行われる自民党総裁選。9人の候補者はこれまで、「文藝春秋」誌上の様々な企画に登場してきた。記事アーカイブに残された「言葉」から見えてくる9人の実像とは?

石破茂「ギネス記録みたいに何度も挑戦するわけじゃない(笑)」

石破茂氏の総裁選への立候補は、今回で5回目。4回目となった2020年の総裁選では、全国の党員が投票権を持たない「簡易総裁選」になったことに疑義を呈しました。当時は総裁選への出馬回数について「ギネス記録みたいに何度も挑戦するわけじゃない(笑)」と苦笑交じりに語っていましたが、今回は“5度目の正直”となるでしょうか。(2020年10月号「自民党は、総選挙でしっぺ返しをくらう」)

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加藤勝信「常にクールヘッドで、ウォームハート」

総裁選への出馬は今回が初めてですが、内閣官房長官や厚労大臣など主要ポストを担ってきた加藤勝信氏。自身の長所を問われ、「常にクールヘッドで政策を進め、ウォームハートで皆さんの声を受け止める」点だと語りました。記事の中では短所についても問われましたが、その答えは…?(2019年11月号「竹下派には信頼できる仲間がいる」)

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上川陽子「ズシっと受け止めます」

公文書の改ざんや破棄の問題について、有識者5人が対談。初代公文書管理担当大臣であった上川陽子氏は、当時の有識者会議で孔子の言葉にヒントを得た「時を貫く記録を守る」というキャッチフレーズを作りました。内閣が歴史に記録を残すことの重要性を諭した福田康夫元首相の言葉には、「ズシっと受け止めます」と力強く答えています。(2023年8月号「公文書を守れ! 高市捏造発言、森友事件を叱る」)

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小泉進次郎「自分のやる領域を決めて、あとは他に任せる」

今回の総裁選では最年少候補となった小泉進次郎氏。菅義偉氏との初対談では、憲法改正や社会保障などさまざまなテーマについて語りました。「何かをやろうという意思を常に持っている」「周りに色々な人が集まっている」という菅氏の小泉評に対しては、謙遜をしつつ「自分のやる領域を決めて、あとは他に任せる」と自身の基本的な考えを語っています。(2019年12月号「菅義偉✕小泉進次郎 初対談 令和の日本政治を語ろう」)

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河野太郎「僕が言ってできなかったことが何かありましたっけ」

デジタル大臣として、マイナンバーカードと運転免許証の一体化をはじめとした諸政策に取り組んでいる河野太郎氏。青山和弘氏のインタビューでは、「温もり」を重視したデジタル政策の重要性を強調しました。「僕が言ってできなかったことが何かありましたっけ」と、自身の政治家としての自負をうかがわせる言葉も。(2023年1月号「デジタルから日本を変える」)

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小林鷹之「『帰れコール』を受けたこともある」

小林鷹之氏は、自民党内では「若手のホープ」と目される期待の存在。開成、東大、大蔵省、ハーバード大学留学とエリートな経歴ですが、大学ではボート部の主将を務めた「体力の人」の一面も。また初当選までは「死ね」という発言や「帰れコール」を受けるなど、苦労をした時期が長かったことも語りました。(2024年8月号「小林鷹之×宮崎哲弥×青山和弘『総裁選に出ますか?』」)

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高市早苗「歯を食いしばってやっています」

安全保障と経済を一体的に捉えての政策を進め、国益を確保する「経済安全保障」を推進する高市早苗氏。いまだに女性が軽視される向きもある日本政治の世界に「風穴を空けてきた」ひとりとも目される高市氏は、女性天皇をめぐる対談のなかで「総理と体力」についての私見を語りました。(2022年1月号「女性天皇には反対しない」)

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林芳正「商社出身のせいか、じっとしていると干上がってしまう」

本誌編集部が2022年1月、政治・経済部門のジャーナリスト123人に行った「次の総理にふさわしい政治家」というアンケートでは、堂々の第1位となった林芳正氏。2021年11月号の宮崎哲弥氏によるインタビューでは、革新的対応ができるかと問われ、「商社出身のせいか、じっとしていると干上がってしまう。常に新しいことを考え、先を見て動くのが習い性」と自身の性格を分析しました。(2021年11月号「次の総理はこの私」)

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茂木敏充「自分を抑えることも、少しずつ身についてきました」

安倍晋三元首相銃撃事件ののち、党として「旧統一教会とは関係を持たない」という基本方針を改めて強調した茂木敏充氏。人となりについては、「とにかく頭がいい」と評される茂木氏。インタビュアーの田崎史郎氏に「チームに出来が悪い者がいて、イライラすることはない?」と問われると、「自分を抑えることも、少しずつ身についてきました」。(2022年10月号「統一教会と関係を絶つ」)

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source : 文藝春秋 電子版オリジナル

genre : ニュース 政治