各界で活躍する“達人”たちが、人生を変えた「座右の書」を紹介する連載。達人たちはどのような本を読み、どのような影響を受けてきたのか、その半生とともに振り返る――。第10回は、アニメ映画「風の谷のナウシカ」「火垂るの墓」「となりのトトロ」などの高畑勲・宮﨑駿作品の製作に関わった株式会社スタジオジブリ代表取締役プロデューサーの鈴木敏夫さんが登場。
(取材・構成 稲泉連)
■連載「達人の虎の巻~人生を変えた『座右の書』~」
第1回 谷内正太郎 「100点よりも51点の答案を」安倍外交の中心人物が読書で培った姿勢とは
第2回 大村智 ノーベル賞受賞者は、なぜ北里柴三郎にほれ込んだか
第3回 栗山英樹 僕は中国古典を読んで大谷翔平の「二刀流」を信じた
第4回 山根基世 「普遍的なものを言い当てていた」元NHKアナウンサーが仕事の支えにした一冊
第5回 柳田邦男 「暗唱できるほど心揺さぶられた」ノンフィクションの先駆者が感銘を受けた作品
第6回 大﨑洋 市場の貸本屋から始まった「本に囲まれた生活」
第7回 加藤登紀子 本で出会った「いい男」たち
第8回 齋藤健 「論理より空気で動く日本型組織」と「理想の政治家像」
第9回 坂東眞理子 男女共同参画と日本の女性史
第10回 今回はこちら

鈴木敏夫(すずき・としお)
1948年、名古屋市生まれ。慶応義塾大学文学部卒業後、株式会社徳間書店入社。『週刊アサヒ芸能』を経て、日本初の本格的な商業アニメーション専門誌『アニメージュ』の創刊に参加。「宇宙戦艦ヤマト」や「機動戦士ガンダム」に象徴される日本で最初のアニメブームを盛り上げた立役者の一人。『アニメージュ』副編集長、編集長を務めるかたわら、「風の谷のナウシカ」「火垂るの墓」「となりのトトロ」などの高畑勲・宮﨑駿作品の製作に関わる。1985年にスタジオジブリの設立に参加、1989年からスタジオジブリ専従。以後ほぼすべての劇場作品をプロデュース。現在、株式会社スタジオジブリ代表取締役プロデューサー。
僕の読書体験は、いわゆる「文字の本」から始まったわけじゃないんですよ。最初に夢中になったのは絵物語と漫画。例えば、新聞に連載されていた山川惣治さんの絵物語『少年王者』なんかを、子供の頃は毎日楽しみにしていたものです。
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