仁藤夢乃さんと、彼女が代表理事を務める一般社団法人「Colabo(コラボ)」が話題になっていたので見物に行きました。炎上しているというよりは、油田のプラントから圧力調整の炎が上がって黒煙が出ている感じで、問題の構造上、消えない炎であるダルヴァザの『地獄の門』みたいな構造になっております。
あまりにも問題がややこしく、また方面が多岐に渡るため、一本の記事では書き切れないでやんすということで、テーマ別の項目でダイジェスト感のある内容になることをお許しください。
要するに、この問題は何なのか?
火が付いた理由は、ネットではフェミニストとしても知られる活動家の仁藤夢乃さんが代表理事を務める一般社団法人「Colabo」が、東京都からの委託事業や交付金を受け取っていながら、都などに報告する活動計算書ほかの書面に不適切な仕訳の支払いがあることが発覚したことにあります。
これに対し、暇空茜さんという元ゲーム開発者が、東京都などに情報開示請求を行って次々とネット上に公開。これらの事象への意見論評として「貧困ビジネス」とか「(被害女性を匿う場所が)タコ部屋」などと記述したため、仁藤夢乃さん側が名誉毀損であるとして、弁護士7名と賛同人多数を集めて東京地裁に提訴すると発表したことで大騒ぎとなりました。
12月11日、暇空茜さんのところに無事訴状が届き、裁判が始まる模様です。暇空茜さんが開示請求などでColaboの推定有罪を先走り書いてしまった文言や、現在単に開示請求の中身について書き連ねていることは当事者同士でおおいに民事裁判で決着をつけていただければと願うところですが、結論を先に書いてしまうと、大きく分けて本当の問題はふたつあります。
■本当の問題A:東京都が若年被害女性の支援を目的とした委託事業で、Colaboなど4団体に提示した業務内容がそもそも不明確で、事業報告も雑であって、結果的にザル同然の税金つかみ取りになってしまっていた。しかも、類似の福祉事案で同じようななあなあの委託や助成が行われている可能性がある。
■本当の問題B:一連の政策を決定している厚生労働省の審議会に、実際の活動を担うColaboの仁藤夢乃さんなど業務当事者が混ざっている。それどころか、審議会中に当事者である仁藤さんが堂々と予算を増やすよう要請しており、完全な利益相反になっていて客観的で公平な審議になっていない。
このため、沖縄辺野古基地での反基地運動などでの座り込みを自ら行っている活動従事者が、利害関係者であるにも関わらず政府の審議会に堂々と出席し、予算を増やすよう要望をしている状態であって、この問題を知っていながらお座敷を続け、被害女性救済活動で彼らに税金を注ぎ込むマズかろうと考えます。
さらに、家庭や学校、友人などから迫害を受けてシェルターに逃げ込んできたはずの少女(若年被害女性)の衣食住を担う団体のトップが、女性を沖縄に連れていき座り込み活動や反基地運動への教導を行っていることが明らかになっており、これらの活動に対して事実上、一部税金で女性をオルグしていることになり、さすがに問題ではないかと思います。
Colaboの女性支援の活動は健全だったのか
Colaboが手がけていた若い貧困女性を救済する活動は非常に大事で、重要な事業です。
東京で身寄りのない女性に対する支援活動においては「特に重要な役割を果たしていたのは間違いない」(東京都職員OB)、「支援が必要な女性にはよくリーチしていた。社会的にハイリスクな立場にいる女性がColabo経由で相談にきていた」(産婦人科医)など、活動そのものに対する評価は相応に高いものがありました。